2008年12月11日

ADOとは?

データベースと連携したシステム開発をしている開発者の中では日常的によく使うADOですが、セミナー参加者の方に伺うと、IT関連部門の方やデータベース開発経験がある方を除き、ほとんどの方がご存知ないようです。

ADOとはエーディーオーと呼びますがMicrosoft ActiveX Data Objectsの略称です。
AccessでAlt+F11を押してVBE(エディタ)を起動した後、[ツール]メニューの[参照設定]を確認してみてください。
Access2000〜2003では既定でチェックが付いていますので、すぐに使えますし、2007の場合もチェックを入れれば使えるようになります。

ADOは一言でその役割を説明すると「データベースとやり取りするためのマイクロソフトのテクノロジーの一つ」です。
Accessの場合では、例えばフォームからプログラムを起動し、テーブルやクエリの各レコード・各フィールドをきめ細かくコントロールしたい場合には、AccessのフォームからADOを利用して、Accessデータベースとやり取りをすることになります。

プログラミングの際には、AccessVBAのエディタ画面で、フォームやレポートをコントロールするAccessVBAの命令以外に、ADOのテクノロジーも併せて利用しながらプログラムを書いていくことになります。

前任者が作成したシステムを解析したい場合にも、プログラムの中に例えば、

Dim cnn As ADODB.Connection
Dim rst As ADODB.Recordset

のように、ADODBなどが含まれているようでしたら、ADOの知識も習得しておく必要があります。
また、最近ではExcelとAccessを連携させたシステム事例を多く拝見するようになりましたが、ExcelからもADOを使ってAccessのデータとのやり取りをすることができますので、知識が増えるほど業務での活用範囲は広がることと思います。 
posted by Three bit com at 10:00| Excel & Access